鶴の音返し
と、間髪入れず今度は当の先輩から着信が!

心臓の高鳴りを抑え、
深呼吸してから通話ボタンを。

「はい。」

・・・

「おう。」

・・・・・・


・・・・・・


沈黙が気まずい。


何か話したほうがいいのかな。

「お前の音、俺にくれ」

!?

「え?音?」

「俺、手術したら歌えなくなる
でも曲は作れる
だからお前の音がほしい
俺の曲をお前に歌って欲しい」

「はい!もちろんです!
って、え?わたし?私でいいの?」

「そっか。もちろん、か。
ははっ、やっぱうぜーなお前。」

、、、

「明日、少し会えないか?」

「はい!是非!」

「じゃあ放課後、いつものとこで待ってる。」

「分かりました!」

「じゃ、また。」

「はい、また明日。」

え、幸せ
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