鶴の音返し
仰向けで頭上に掲げるスマホ。

悩みすぎて握力が衰え、落下してきた!

いった!

もーう、さいあく。

ベッド横にまで飛んでいったスマホを拾うと、

「どうした?」

私の大好きな声。

どこから?

「何か用?」

スマホから聴こえる声、
画面に映るパジャマ姿の先輩、
え、もしかしてこれビデオ通話!?

「えっ!?いや、ちょっと、待ってください!」

すぐにカメラ部が下になるようベットに伏せ置く。

慌てて髪の毛をとかし、キチンと座り直した。

もーう、、、
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