訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
お父様は椅子から立ち上がり、私の手を握る

「シオリ…」

不安そうな声
私は微笑んで

「大丈夫です、お父様
 すぐに帰ってこれるかは分かりませんが、必ず…帰ってきます」
「だが、ドラゴンなど…。ワシでさえ見た事すら無いというのに…
 未知のモノに、どれだけお前の力が通用するか
 心配で堪らんのだ」
「「大丈夫です」」

蓮と紫音が私の両側に

「俺達も付いてます」
「姉さんと絶対に帰ってきます」
〔〔〔〔我々も〕〕〕〕

ラルフやレノ、フェニアとジルまで…
お父様はニコッと笑顔になり

「ホッホッホッ、頼もしいのぅ
 では全員、必ず帰ってくるのだぞ!」
《はい!》
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