訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
同時刻
蓮と紫音、ラルフや精霊達と自室で過ごしてると

〔!? シオリ様!〕
「レノ?」

レノが焦りの表情で

〔闇の力を感じます!それも国王の部屋で!!〕
「「「!?」」」
「手を!」

蓮、紫音と手を繋ぎ《テレポート》をしようとするも

「栞?」
「姉さん?」
「…っ」

何で?

「…《テレポート》出来ない…っ」
《!?》
〔…〕

レノが天井を見上げる

〔この城、…いえ、国全体に闇の力が働いています
 《テレポート》出来ないのは、その所為かと…〕
「国全体!?そんな大きな闇の力に皆気付けなかったのか!?」
〔…申し訳ありません
 私が皆様に光の加護を付与している所為です
 この加護は闇や悪魔の力から護るモノ、シオリ様のお力で効果が増大しています
 故に、気配すらも感じ取れなかったのです」
「レノ、そんな凄い加護をありがと」
〔…っはい〕
「とにかく、お父様の部屋まで急ごう…っ!」

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