訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
目を開けば
そこはゼルファと出会った森
〔ここならば大丈夫であろう〕
「…、助かった…」
紫音の言葉で、体の力が抜ける
ドサッ…と座り込み、腕の中で震える栞を見る
「…、栞」
栞は涙を流しながら、怯えの表情で
「…っ、れ…蓮っ…!」
俺にギュッとしがみ付き、紫音の腕を掴み
「お…ねがっ…!お願いっ…!離れて、かない、で…っ!!
ひと…りに…っ、しないでっ…!!」
「大丈夫だよ、姉さん」
「何があっても、側にいるから」
「…っ、…っぅ…」
すると
精霊が出てくる
〔やっと、出てこれました…〕
ラルフが栞の涙をペロッと舐め取る
〔先程、我が無理矢理出てきた故にシオリに負担を掛けてしまった
すまなかった…〕
「…ううん。ゼルファが出てきてくれたから、私達は助かった
ありがとう」
…、さっきの音と栞が苦しんでたのは、そういう事か
〔私達があの部屋に入っていたら、悪魔に魂を取り込まれていたでしょう
こうしてお側にいられるのは
私達が生きているのは、シオリ様のお陰です〕
〔我等も〕
〔感謝致します〕
レノ、フェニア、ジルも
もしあの場で精霊が殺されてたら、俺達も死んでた
「栞」
「…ん?」
「俺達を護ってくれて、ありがとな」
「…うん」
栞は疲れて寝ちまった
大きくなったラルフのお腹に、栞を休ませる
「…お父…様…、兄…さ…ま…」
「…」
寝ながらも涙を流してる
そっと指で涙を拭う
レノが栞に寄り添い、頭に手を翳す
〔せめて寝ている時は、安らかに〕
「…そうだな、」
そこはゼルファと出会った森
〔ここならば大丈夫であろう〕
「…、助かった…」
紫音の言葉で、体の力が抜ける
ドサッ…と座り込み、腕の中で震える栞を見る
「…、栞」
栞は涙を流しながら、怯えの表情で
「…っ、れ…蓮っ…!」
俺にギュッとしがみ付き、紫音の腕を掴み
「お…ねがっ…!お願いっ…!離れて、かない、で…っ!!
ひと…りに…っ、しないでっ…!!」
「大丈夫だよ、姉さん」
「何があっても、側にいるから」
「…っ、…っぅ…」
すると
精霊が出てくる
〔やっと、出てこれました…〕
ラルフが栞の涙をペロッと舐め取る
〔先程、我が無理矢理出てきた故にシオリに負担を掛けてしまった
すまなかった…〕
「…ううん。ゼルファが出てきてくれたから、私達は助かった
ありがとう」
…、さっきの音と栞が苦しんでたのは、そういう事か
〔私達があの部屋に入っていたら、悪魔に魂を取り込まれていたでしょう
こうしてお側にいられるのは
私達が生きているのは、シオリ様のお陰です〕
〔我等も〕
〔感謝致します〕
レノ、フェニア、ジルも
もしあの場で精霊が殺されてたら、俺達も死んでた
「栞」
「…ん?」
「俺達を護ってくれて、ありがとな」
「…うん」
栞は疲れて寝ちまった
大きくなったラルフのお腹に、栞を休ませる
「…お父…様…、兄…さ…ま…」
「…」
寝ながらも涙を流してる
そっと指で涙を拭う
レノが栞に寄り添い、頭に手を翳す
〔せめて寝ている時は、安らかに〕
「…そうだな、」