訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
………
「…………え?」
「ああ、厳密に言えば血は繋がっておらん、ワシは育ての親じゃ
だが赤ん坊の頃から育てたのだからワシの娘だ
生まれ変わってもそれは変わらぬ」
つまり、国王の養子って立場だったのか
「そして、正式に戻ってきた時には本来の力を取り戻してほしい
お前は国を加護するのに全ての魔力を使って、光の粒となって消えた
…正直に言えば、今のお前に魔力がある事自体驚いているのだ
この国は、衰退している
本来の力を持つシオリが居てくれたら、心強い
それ以前に、死んだ娘が戻るのが一番嬉しい」
「…時間を下さい」
「勿論だとも」