訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
バッ!と後ろに距離を取ると、男が空間から突然姿を現す
見た目は普通の男だが、あんな出方…人間じゃない
…でも、顔はどっかで見た事ある様な…

「…何者だ」
「シオリ様、お久し振りです」
「…何故、私の名を」
「知っていて当然です、私は貴女様の従者ですから」
「? じゅう…しゃ?」
「私はソル、夢でお会いしたのを覚えてらっしゃいませんか?」

男が目を瞑ると、耳や…体の色が変わっていく

「! その姿…っ」

…これは夢か?
それともミスで自分自身に幻覚をかけてるのか?

「気持ち、お察し致します。ですが、これは現実です。触れてみますか?」

緑色の手を差し出される

「…」

恐る恐る触れてみると、ちゃんと手の感触が

「…夢じゃないのは信じる。でも何故、私の前に現れた?」

ソル…さんは優しい表情のまま跪き

「貴女様を御迎えに上がりました。我が主…シオリ様」
「…?」

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