訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
蓮side
栞が眠りについてから数時間
俺と紫音は、荷造りを終えるとこだ
この時ばかりは組に入ってなくて良かったと思う
引き継ぎが必要なモノは無ぇし、元々自由に生きる選択があった
紫音も何の柵(しがらみ)も無い
元々やる事が決まったら3人で出て行くつもりだったしな
ちなみに栞の荷造りは母さんがしてくれてる
っつっても、栞は物欲が無ぇから身だしなみを整える物位しか無い
服をどうするか迷ってるが
ソルさんや国王の服装を思い出す限り、何かこう…中世ヨーロッパみたいな感じだ
…持っていかない方がいいか?

「蓮、栞の荷物纏まったわよ」
「おう、サンキュ」
「俺も用意出来たよ」
「おう」
「あっ、姉さんが目を覚ましたみたい」
「? 分かるのか?」
「何となくね、弟の直感?」

紫音がニヤ…と口角を上げて栞が寝てる部屋へ
…何かムカつく

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