訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
部屋に入ると、兵が1人も居ない

「改めて、ここで暮らす事になりました。宜しくお願いします」
「「宜しくお願いします」」
「ふむ。…さて、堅苦しいのは止めじゃ」

王は立ち上がり、私の前まで来ると
ニコッと笑顔で

「シオリ!」

抱き締められる

「お、王…っ」

ソルがアタフタしてる

「良いではないか、今は兵はおらぬ
 今まで国王として振る舞ってきたが
 シオリは我が娘、親として接するのを今まで我慢したのだ
 これ位良かろう?」
「…っ、は」
「シオリ!会いたかったぞ!どれだけお前が居ない間を過ごしてきたか!
 これからはまた共に暮らせる!
 これ程喜ばしい事はない!」

ギューッと強く抱き締められる
喜ばれるのは嬉しいけど、記憶を持ってないのが心苦しい
せめてもと、王の背中に手を添え、抱き締め返す
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