訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
魔物
結構な時間が経って、少し薄暗くなってきた
そろそろ城に帰ろうとしてたら

「きゃーっ!!」

遠くで悲鳴が

「アイツ等が来たぞ!!逃げろっ!!」

街の人が避難を呼び掛ける

「何だ、どうした」

逃げ惑う人々の中
栞を見ると、悲鳴が上がった方向をジッと見てる
《リモートネスクレヤボヤンス(遠隔透視)》か

「紫音、蓮、行ってくる」

やっぱりな

「「俺も行く」」

栞は紫音と俺を見て頷く

「ラルフ」

ラルフがグググ…と大きくなり

「2人共乗って」

栞に続いてラルフに跨る
ソルをチラッと見ると

「私は自力で付いていけますので」
「行こう、ラルフ」
〔はっ!〕

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