訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
…そういえば、ここでの戦い方をまだ知らない
手に力…ここでは魔力か
纏ったけど、直接攻撃は…、少し怖い

〔主、主は帰ってきたばかりです。ここは我が…〕
「いや、ちょっと待って」

試しに
魔物に届く様に、魔力を…飛ばすイメージで
手を振り払うと三日月の形をした魔力の塊が魔物へと向かっていく
ザンッと魔物の首が落ち、肉体は仰向けにドサッと倒れた

「おぉ…出来た」

残りの魔物にも同じ様に魔力を飛ばせた

「あとは…」

どう片付けるか
…火かな
魔物に手を向け、火が燃えるイメージを
すると、魔物が燃え始め、跡形も無くなった
よく見ると畑の野菜とかは無事だ

「何で野菜とかは燃えてないんだろ…」

良い事だけど、…魔法ってそういうモノなのかな?

〔魔物だけが消滅したのは、主が我と魂を繋いでいるからです
 故に主の魔力が自然に影響する事はありません〕
「それってどういう…」
〔詳しい事は後に話します。今は彼方をどうにかした方がいいかと〕
 
そうだ、そろそろ《サイコキネシス》を解かないと
意識を向ければ、パリンッとガラスの様に砕け消える


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