訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
蓮side
栞が魔物の対峙してると、《サイコキネシス》が黒くなり周りが見えなくなる

「? 何だ?」

とりあえず内側は何とも無ぇから
栞が解いてくれるのを待つしかない

「蓮」
「紫音?」
「姉さん、魔物をどうすると思う?」
「…どうするって」

改めて考えると、…分からない
栞は組の仕事でも、絶対に殺しはしなかった
栞自身も、もう人の命は奪いたくないって
…だが

「この世界では、どうするんだ…」
「どうされたんですか?」
「いや、栞は魔物をどう対処するのかと思って…」
「奴等は、殺してしまった方がいいでしょうね」
「殺す…」
「それ以外の方法は?」
「知性のある魔物であれば、話せば済む場合も時にあります
 ですが、基本奴等は本能で動き、我等を襲います
 この世界では、殺らなければ殺られるんです
 …申し訳ありません、貴方方にとって酷な事を言ってるのは分かっていますが
 この世界では、それが普通なのです」
「「…」」

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