訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
その夜
蓮と紫音が疲れて眠ってるのを確認して、ラルフと一緒にまたあの部屋に
中心に立って天井を見上げる

《精霊召喚》

昼間と同じ様に、紋様が崩れて光る
紋様から出てきた黄色の球
私の目の前まで降りてくると

〔…シオリ、様?〕

光の球が形を変え、人型になっていく

「貴方が…」

以前の私に宿ってた、光の精霊…レノは驚きの表情をしながらもお辞儀する

〔お久し振りです、シオリ様〕
「来て、くれた…」
〔私も驚いております
 シオリ様は最後の瞬間、皆と再会出来るのを願っておりましたが
 まさか本当に…、実現するとは…」
「えと、実は…、貴方の事は名前と顔を思い出しただけで
 ラルフから聞いただけなんだけど…、あの、光の精霊…で合ってる?」
〔はい〕

ニコッと微笑むレノをジーッと見る
ラルフが言ってた、エルフっていう…人に似た姿をした精霊

〔では、繋ぎましょう〕
「…えっ…」
〔? どうしたんですか?〕
「あ、あの…、私は、以前の…貴方と繋いでいた人の生まれ変わりで
 魂は同じだって言われたけど…」

チラッとラルフを見る
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