訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
日々の状況が安定して
最近は私達3人とお父様、ソルが控えての食事が当たり前になってる
勿論、ラルフも

私は記憶にある限りの人達と会って話してきたけど
あと1人、会えてない人がいる

「お父様、クロトって人を知ってますか?」
「知ってるも何も…、シオリ…、お前の兄だ」
「「「!?」」」
「私の…、兄?」
「お前は捨て子だったから、血は繋がっておらんが
 当時、クロトとは3つ離れておった
 今は見聞を広げる為に国を離れておる」

…ちょっと待って

「あの、兄は今いくつなんですか?」
「クロトは…、今年で50になるかの」
「「50!?」」
「あの、と…父さんは?」
「ワシか?ワシは80だ」
「「8…っ!?」」

…っ、見えない

「ハハハハッ!!そんなに驚く事なのか!!
 まあ、この世界で見た目で歳は測れん
 遥か昔から、魔力を持つ者は自然と長命なのだ
 故に、クロトも見た目はお主等と変わらぬぞ?」
「「「…」」」
「ハハハハッ!クロトが帰ってくるのがより待ち遠しくなったぞっ!!」

その後は街に出て、皆と話して過ごした


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