誘惑の延長線上、君を囲う。
陽翔君に「おやすみ」と言って、今日は自分自身の部屋に戻って布団でゴロンと横になる。普段は日下部君と二人で寝ているから、何だか寝付けない。そんな時に日下部君からメッセージが届いた。
『今日はありがとう。明日は帰らせるから』
私は確認して直ぐに返信を入れた。
『大丈夫だよ。陽翔君が気が済むまで居させてあげて。私は陽翔君に会えて嬉しかったよ。おやすみなさい』
近距離に居るのに壁越しなだけで、こんなにも寂しい思考が膨れ上がる。日下部君からは文字の返信は無く、おやすみのスタンプのみが送られてきた。文字は無くても返信してくれたことに対して、感慨深く思う。離れて居ても私のことを気にしてくれたことが嬉しくて、胸の前でスマホを握りしめたまま、眠りについた。
翌朝、目が覚めると……隣には日下部君が寝ていた。
「ふあぁ、おはよう……琴葉」
布団の中から、欠伸をしている日下部君を目の前で見つめる。
「お、おはよう。い、いつの間に寝てたの?」
「ん?陽翔が寝たのを確認してから来た。だって、眠れなかったから」
向かい合わせの体制でゴロンと寝転んでいたが、私はいつの間にか、日下部君の胸元に抱きしめられていた。
『今日はありがとう。明日は帰らせるから』
私は確認して直ぐに返信を入れた。
『大丈夫だよ。陽翔君が気が済むまで居させてあげて。私は陽翔君に会えて嬉しかったよ。おやすみなさい』
近距離に居るのに壁越しなだけで、こんなにも寂しい思考が膨れ上がる。日下部君からは文字の返信は無く、おやすみのスタンプのみが送られてきた。文字は無くても返信してくれたことに対して、感慨深く思う。離れて居ても私のことを気にしてくれたことが嬉しくて、胸の前でスマホを握りしめたまま、眠りについた。
翌朝、目が覚めると……隣には日下部君が寝ていた。
「ふあぁ、おはよう……琴葉」
布団の中から、欠伸をしている日下部君を目の前で見つめる。
「お、おはよう。い、いつの間に寝てたの?」
「ん?陽翔が寝たのを確認してから来た。だって、眠れなかったから」
向かい合わせの体制でゴロンと寝転んでいたが、私はいつの間にか、日下部君の胸元に抱きしめられていた。