誘惑の延長線上、君を囲う。
「二人は相変わらず仲良しだなぁ。同級生で上司と部下。……こんだけ仲が良いと男女の友情も成立するんだなって信じるわー」
私達が座った席は私と日下部君、高橋さん夫婦に秋葉さん、副社長、澪子ちゃん、それから副社長の秘書と隣接保育園の保育士さんの九人席。澪子ちゃんはビールを飲みながら、BBQのピーマン串を噛じっている。
「澪子ちゃん、オヤジ臭い……!」
「だって、ビールもピーマンも美味しいんだもん!」
綾美ちゃんはビールを片手に持ち、澪子ちゃんを見てゲラゲラと大笑いをしている。少し前から、私は綾美ちゃんと呼ばせて貰っている。澪子ちゃんと呼んでいるのを聞いた高橋さんが、私も名前で呼んで欲しいと言ったのが始まりだった。秋葉さんと私は、煮えた芋煮汁を使い捨てのプラスチックの容器によそって配る。
「郁弥お兄ちゃんにも女性の影があって安心しました。友情ではなく、結婚相手としてどうですか?」
副社長に芋煮汁を手渡した時に、ニッコリと笑って訪ねられた。アイドルのように可愛らしく整った顔が私に笑いかけている。
「……有澄!郁弥お兄ちゃんとか呼ぶな!気持ち悪いから!」
私達が座った席は私と日下部君、高橋さん夫婦に秋葉さん、副社長、澪子ちゃん、それから副社長の秘書と隣接保育園の保育士さんの九人席。澪子ちゃんはビールを飲みながら、BBQのピーマン串を噛じっている。
「澪子ちゃん、オヤジ臭い……!」
「だって、ビールもピーマンも美味しいんだもん!」
綾美ちゃんはビールを片手に持ち、澪子ちゃんを見てゲラゲラと大笑いをしている。少し前から、私は綾美ちゃんと呼ばせて貰っている。澪子ちゃんと呼んでいるのを聞いた高橋さんが、私も名前で呼んで欲しいと言ったのが始まりだった。秋葉さんと私は、煮えた芋煮汁を使い捨てのプラスチックの容器によそって配る。
「郁弥お兄ちゃんにも女性の影があって安心しました。友情ではなく、結婚相手としてどうですか?」
副社長に芋煮汁を手渡した時に、ニッコリと笑って訪ねられた。アイドルのように可愛らしく整った顔が私に笑いかけている。
「……有澄!郁弥お兄ちゃんとか呼ぶな!気持ち悪いから!」