誘惑の延長線上、君を囲う。
日下部君は優しさから私が眠りに付くまで話す事を望んだのに、私は提案を蹴ってしまっていた。日下部君は右手で私の顎を上に上げて、冷ややかな目付きで私を見つめる。囚われた私は視線からも逃げられない。私がそっと目を閉じれば、日下部君はキスをして私を抱いてくれるのだろう。日下部君の気持ちはここにないから、抱かれれば抱かれる程、虚しくなるだけなのに……。
頭の中では虚しくなるだけだと理解しているが、目先の誘惑には勝てやしない。私はそっと日下部君の頬に触れる。どちらからともなく唇を重ねて、深く深く舌を絡ませる。
互いの感情など心の片隅に置き去りにして、欲を吐き出す。
情熱的に抱きしめあった後に、日下部君は私の額にチュッとキスを落とす。その後に日下部君は冷蔵庫からペットボトルの水を取り出し、私に投げたので上手くキャッチした。何口か口に含んだ後、汗ばんだ肌のまま、散らかした洋服や下着を掻き集めてシャワーを浴びに行く。すると身体を洗っていた時に胸の辺りと太ももに赤い蕾を発見した。
い、いつの間に……?
行為の最中に付けられていた事など、全く気付かなかった。それだけ私は夢中だったのだ。急に恥ずかしさに襲われ、赤い蕾を直視しないようにそそくさとシャワーを浴びてバスルームを出た。
頭の中では虚しくなるだけだと理解しているが、目先の誘惑には勝てやしない。私はそっと日下部君の頬に触れる。どちらからともなく唇を重ねて、深く深く舌を絡ませる。
互いの感情など心の片隅に置き去りにして、欲を吐き出す。
情熱的に抱きしめあった後に、日下部君は私の額にチュッとキスを落とす。その後に日下部君は冷蔵庫からペットボトルの水を取り出し、私に投げたので上手くキャッチした。何口か口に含んだ後、汗ばんだ肌のまま、散らかした洋服や下着を掻き集めてシャワーを浴びに行く。すると身体を洗っていた時に胸の辺りと太ももに赤い蕾を発見した。
い、いつの間に……?
行為の最中に付けられていた事など、全く気付かなかった。それだけ私は夢中だったのだ。急に恥ずかしさに襲われ、赤い蕾を直視しないようにそそくさとシャワーを浴びてバスルームを出た。