誘惑の延長線上、君を囲う。
「俺さ……、元上司達に独り身だと知られてからはお見合いを何度も薦められてるんだ。それが元上司達の親戚だったりする訳。佐藤もさ、もしも本物のお見合いをする事になったら、知らない誰かよりは俺の方がマシじゃない?……そんな感じのノリで良いから、結婚相手にふさわしいかどうか試してみないか?」
私はコクリと首を縦に振り、ただ静かに頷く。同級生から彼氏彼女の域を飛び超えて、いきなりの結婚相手の候補になり、放心状態になっている。
「一緒に居て楽しいし、お互いを理解出来てるとも思っている。それにほら、身体は……相性抜群だったから後は生活スタイルの認識だけだな」
「ば、……バッカじゃないの!」
「本当の事を言ったまでじゃん!」
身体は相性抜群……。確かに今まで経験した事のない位に気持ち良かったけれど、口に出す事ないじゃない!日下部君の馬鹿、バカッ!私は照れ隠しに思わず、日下部君の腕を叩いてしまった。ハンドルが曲がりセンターラインを踏んでしまい、警告音が鳴った。
「危ないから、止めろ!」
「……ごめん。でも、変な事を日下部君が言うからだよ」
「まぁ、確かに口に出したのは悪かった。……けど、身体の不一致やセックスレスから別れたり離婚したりってあるから、重要な部分だとも思うけどな。佐藤にだから言うけど……」
「……うん」
私はコクリと首を縦に振り、ただ静かに頷く。同級生から彼氏彼女の域を飛び超えて、いきなりの結婚相手の候補になり、放心状態になっている。
「一緒に居て楽しいし、お互いを理解出来てるとも思っている。それにほら、身体は……相性抜群だったから後は生活スタイルの認識だけだな」
「ば、……バッカじゃないの!」
「本当の事を言ったまでじゃん!」
身体は相性抜群……。確かに今まで経験した事のない位に気持ち良かったけれど、口に出す事ないじゃない!日下部君の馬鹿、バカッ!私は照れ隠しに思わず、日下部君の腕を叩いてしまった。ハンドルが曲がりセンターラインを踏んでしまい、警告音が鳴った。
「危ないから、止めろ!」
「……ごめん。でも、変な事を日下部君が言うからだよ」
「まぁ、確かに口に出したのは悪かった。……けど、身体の不一致やセックスレスから別れたり離婚したりってあるから、重要な部分だとも思うけどな。佐藤にだから言うけど……」
「……うん」