嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
「私、寂しそうな顔していた?」

「ああ。」

知らない内に、るか様の事、考えていたのかな。


「会いに行ったら、どうだ。」

「えっ?」

「会いに行けよ。その恩人に。」


会いに行く?

るか様に。

考えてもいなかった。


「俺が言えるのは、ここまで。」

「ありがとう、はやて。」

やっぱりはやては、私の味方だ。

「明日、行ってみる。」

「うん、そうだな。」

隣で笑うはやてが、安心感を与えてくれる。

私も自然に、笑顔になった。
< 124 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop