囚われて、逃げられない
「え━━━━━」
あっという間に下着を脱がされ、裸になった野々花。
そしてそのまま手を引かれ、風呂場へ。

シャワーの音が響く、風呂場内。
泰氏に口唇を貪られていた。
「ンンン……泰氏、く…もう…苦し…」
「まだまだだよ……
だって、止まらないから……
ずっとね…この日を待ってたんだ……」
口唇を離して、口元で囁く泰氏。

泰氏の熱い目に囚われたように離せない。

「俺はもう…高2のあの時から、野々ことしか考えられなかった。
好きで、好きで、好きで、大好きで……
もう……野々にしか、心も身体も反応しない。
俺にとって野々は…これ以上ない程、特別なんだ…!」
「泰氏くん……」
「俺にはもう……野々しかいない。
野々しかいらない。
だから、全部…野々の全部をちょうだい!
恥ずかしがらないで?
俺を焦らさないで?
俺だけを求めて?
俺しかいらなくなって?」

そしてベットに移動して、身体中を泰氏の手や舌が滑っていく。
「野々……綺麗…可愛い……」
「あ……んぁ…ぁ…声…止まらな……泰氏く…も…」
「まだ……味あわせて…?」

泰氏から与え続けられている快感が我慢できなくて、シーツを握りしめる。

「野々…俺にすがって…?」
泰氏が野々花の手を優しく掴んで、自分の首の後ろに掴まらせた。
「んん…あ……んぁぁ…」
「野々…俺と……ひとつになろうね……」
「━━━━━━!!!
んんっ…!!あぁ…ん……あぁっ……」

「早く……野々も…俺のとこまで落ちてね……
だって━━━━━
俺は……俺の愛は“普通”じゃないから。
普通の精神じゃ、俺とは付き合えないからね………」
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