囚われて、逃げられない
その時、ブーッブーッと野々花のスマホが震えた。
今日泰氏に外回りに出る時に、スマホを肌身離さず持つように言われていて、服のポケットに入れて作業をしていた。
「あ、ちょっとごめんね…」
東生に断りを入れ、スマホを確認する。
案の定、泰氏からのラインで。
『会いたい』
『寂しい』
『今何してる?』
『野々が傍にいないから、全然力が入らない』
『なんか、息もできなくなってきた』
『どうしよう…苦しい』
『ねぇ、見てるんでしょ?』
『返事、ちょうだい』
『既読無視?』
『そんなのあり得ないよ』
『許されないよ』
『早く、返事ちょうだい』
立て続けに文が送られ、野々花はただ圧倒されていた。
慌てて、返事を返した。
『ごめんね!返事、遅くなって。
立て続けにきたから、びっくりしちゃって!
私も早く会いたいな!』
と送ると、すぐに返信が帰ってきた。
『良かったぁ。嫌わたのかと思った。
もうすぐ会社に帰り着くから、それからは一緒だよ!野々、大~好きだよ!』
『私も、大好きだよ!』
「なんか……凄い…っつうか、怖いな……」
後ろから東生が画面を覗いていて呟かれた。
「ちょっ…見ないで!」
慌てて、スマホを隠す野々花。
「野々花、大丈夫かよ?」
「え?」
「お前の彼氏、ヤバいぞ?」
「は?」
「おかしいと思わないのかよ?
ここの社員、急に減ったと思わね?」
「え……でも、泰氏くんが心配しなくても、異動とか私情で退職とかがたまたま重なっただけだって……」
「んなわけないだろ?
お前、バカ?」
今日泰氏に外回りに出る時に、スマホを肌身離さず持つように言われていて、服のポケットに入れて作業をしていた。
「あ、ちょっとごめんね…」
東生に断りを入れ、スマホを確認する。
案の定、泰氏からのラインで。
『会いたい』
『寂しい』
『今何してる?』
『野々が傍にいないから、全然力が入らない』
『なんか、息もできなくなってきた』
『どうしよう…苦しい』
『ねぇ、見てるんでしょ?』
『返事、ちょうだい』
『既読無視?』
『そんなのあり得ないよ』
『許されないよ』
『早く、返事ちょうだい』
立て続けに文が送られ、野々花はただ圧倒されていた。
慌てて、返事を返した。
『ごめんね!返事、遅くなって。
立て続けにきたから、びっくりしちゃって!
私も早く会いたいな!』
と送ると、すぐに返信が帰ってきた。
『良かったぁ。嫌わたのかと思った。
もうすぐ会社に帰り着くから、それからは一緒だよ!野々、大~好きだよ!』
『私も、大好きだよ!』
「なんか……凄い…っつうか、怖いな……」
後ろから東生が画面を覗いていて呟かれた。
「ちょっ…見ないで!」
慌てて、スマホを隠す野々花。
「野々花、大丈夫かよ?」
「え?」
「お前の彼氏、ヤバいぞ?」
「は?」
「おかしいと思わないのかよ?
ここの社員、急に減ったと思わね?」
「え……でも、泰氏くんが心配しなくても、異動とか私情で退職とかがたまたま重なっただけだって……」
「んなわけないだろ?
お前、バカ?」