囚われて、逃げられない
「あ、もしもし!じぃちゃん、また殺っちゃった!
………うん、わかったぁ」
泰氏は、泰雄に電話をかけた。
そして特に何の感情も持たず、仕事を再開した。
「早く仕事して!残業とか、あり得ないよ?」
「課長!こんなこと……」
「嫌!!」
「救急車、呼ばないと!」
「は?もう、手遅れだろ?」
今の今まで、放心状態だった社員達がざわつきだす。
ガン━━━━━!!!
「うるさいよ!黙って仕事して!」
泰氏が机を殴り、一喝した。
「あ、俺がいいって言うまでここから出ないでね!
あんな風になりたくないでしょ?」
死んだ社員を指差す、泰氏。
社員達は、ブルッと震えて怯えながら仕事に取りかかったのだった。
数分後、育実が現れた。
「泰氏様、お待たせしました」
「あー、そこ!」
泰氏はパソコンに顔を向けたまま、顎で死んだ社員を差した。
「はい」
「あと、みんなに言っといて!
俺は早く仕事終わらせて、野々の看病に行きたいから!」
「はい。
皆様、よくお聞き下さい。
今ここで起こったことは、くれぐれも内密にお願いします。
………と言っても、この中の何人かはネットに何かしら流したんでしょうね……
でも全て私共にはわかってしまいますので、ご覚悟下さいね!
もう、その方もこの方と同じ運命を辿ることになりますので。
その他の方は、くれぐれも内密に!」
「あの!」
「はい」
「誰にも言いませんから、命だけは……」
「大丈夫です。あなた方が今まで通り“普通”に過ごしていただければ、問題ありません。
ただ、一度の裏切りは問答無用で“死”を意味しますので、ご了承を……」
………うん、わかったぁ」
泰氏は、泰雄に電話をかけた。
そして特に何の感情も持たず、仕事を再開した。
「早く仕事して!残業とか、あり得ないよ?」
「課長!こんなこと……」
「嫌!!」
「救急車、呼ばないと!」
「は?もう、手遅れだろ?」
今の今まで、放心状態だった社員達がざわつきだす。
ガン━━━━━!!!
「うるさいよ!黙って仕事して!」
泰氏が机を殴り、一喝した。
「あ、俺がいいって言うまでここから出ないでね!
あんな風になりたくないでしょ?」
死んだ社員を指差す、泰氏。
社員達は、ブルッと震えて怯えながら仕事に取りかかったのだった。
数分後、育実が現れた。
「泰氏様、お待たせしました」
「あー、そこ!」
泰氏はパソコンに顔を向けたまま、顎で死んだ社員を差した。
「はい」
「あと、みんなに言っといて!
俺は早く仕事終わらせて、野々の看病に行きたいから!」
「はい。
皆様、よくお聞き下さい。
今ここで起こったことは、くれぐれも内密にお願いします。
………と言っても、この中の何人かはネットに何かしら流したんでしょうね……
でも全て私共にはわかってしまいますので、ご覚悟下さいね!
もう、その方もこの方と同じ運命を辿ることになりますので。
その他の方は、くれぐれも内密に!」
「あの!」
「はい」
「誰にも言いませんから、命だけは……」
「大丈夫です。あなた方が今まで通り“普通”に過ごしていただければ、問題ありません。
ただ、一度の裏切りは問答無用で“死”を意味しますので、ご了承を……」