囚われて、逃げられない
「よし!終わった!じゃあ…俺は帰るから、育実後よろしくね!」
「はい、お疲れ様でございました」
「あー、そうだ!
言っとくけど、退職も裏切り行為だからね!」
部屋を出ようとして、一度立ち止まった泰氏。
振り返り、言い放った。
「ここの社員全員の個人情報は、私共の手の中にありますので……
では、失礼いたしました」
残された社員達。
「どうすんだよ!?」
「俺、動画アップしちゃったよ……」
「俺も…」
「じゃあ…殺されるのかよ…!?俺達……」
「まさか!ハッタリだろ?誰がアップしたかなんて、簡単にわかるわけねぇだろ!?」
「でも、あれはマジだよな…?あの男の表情……」
そして次の日、育実の言う通りその動画アップした社員は失踪した。
それから、もう…誰も泰氏と野々花に関わらなくなったのだ。
そして、とにかく泰氏の逆鱗にふれないように、びくびくしながら仕事をしている、社員達。
野々花はそんなこと夢にも思わず、泰氏に再度告白し恋人になった。
そして、今に至っている。
「野々」
「はい」
「これ、コピーして纏めてくれる?」
「わかった!」
泰氏の見える所で、作業する野々花。
泰氏はそれを微笑みながらしばらく見つめて、自分も仕事に取りかかった。
野々花が傍にいると、穏やかでいられる泰氏。
「泰氏くん」
「ん?」
「ちょっと、お手洗い行ってくるね」
「……わかった。すぐ帰っておいでよ?」
「うん」
そして野々花が見えなくなると、途端に不安なり情緒不安定になるのだ。
「はい、お疲れ様でございました」
「あー、そうだ!
言っとくけど、退職も裏切り行為だからね!」
部屋を出ようとして、一度立ち止まった泰氏。
振り返り、言い放った。
「ここの社員全員の個人情報は、私共の手の中にありますので……
では、失礼いたしました」
残された社員達。
「どうすんだよ!?」
「俺、動画アップしちゃったよ……」
「俺も…」
「じゃあ…殺されるのかよ…!?俺達……」
「まさか!ハッタリだろ?誰がアップしたかなんて、簡単にわかるわけねぇだろ!?」
「でも、あれはマジだよな…?あの男の表情……」
そして次の日、育実の言う通りその動画アップした社員は失踪した。
それから、もう…誰も泰氏と野々花に関わらなくなったのだ。
そして、とにかく泰氏の逆鱗にふれないように、びくびくしながら仕事をしている、社員達。
野々花はそんなこと夢にも思わず、泰氏に再度告白し恋人になった。
そして、今に至っている。
「野々」
「はい」
「これ、コピーして纏めてくれる?」
「わかった!」
泰氏の見える所で、作業する野々花。
泰氏はそれを微笑みながらしばらく見つめて、自分も仕事に取りかかった。
野々花が傍にいると、穏やかでいられる泰氏。
「泰氏くん」
「ん?」
「ちょっと、お手洗い行ってくるね」
「……わかった。すぐ帰っておいでよ?」
「うん」
そして野々花が見えなくなると、途端に不安なり情緒不安定になるのだ。