Your PrincessⅡ
凄く、歩いた気がしたけれど。
まだまだ、歩けるんじゃないかって思う自分に驚く。
日が暮れたので、テントを張って休むことになった。
手際よくシュロさんが夕飯の支度をして、サクラがその手伝いをする。
手持ち無沙汰になったので、木に寄りかかっていると。
クリスさんがやってきて、
「体調のほうは大丈夫?」
と心配してくれる。
「今日は凄く調子がいいです」
と言うと、
「そっか。神殿パワーかな」
と言われたので、ん? と首を傾げてしまった。
クリスさんと喋っていると、物凄い形相でサクラと蘭が睨んできたので。
渚くんとお喋りすることにした。
一日中、渚くんとばかり話している気がする。
「カレンって俺のこと大好きだねえ」
と、いきなり大声で渚くんが言うものだから。
どう答えればいいのかわからなくなる。
クリスさんと話すと、蘭とサクラに睨まれるし。
サクラとはあまり会話がはずまない。
シュロさんは無口そうに見えるし。
蘭は話しかけんなオーラが出ている。
「渚くんは、この冒険が終わったら結婚するの?」
昼間、シュロさんが取ってくれた果物を食べながら言うと。
渚くんはゴホゴホと咳き込んだ。
「カレン、凄いこと質問するね」
「ゴメン。でも、ちょっと気になったから」
目の前に揺れる炎を見ながら。
気になったことを口にしてしまった。
「…正直、わかんないや」
てっきり、結婚するよ。と言ってくると思ったので。
「なんで?」
と聞き返してしまった。
「…蘭次第かな」
そう言うと、渚くんは口いっぱいに果物を放り込んだ。
蘭次第。
一体、どういうことなんだろう。
まだまだ、歩けるんじゃないかって思う自分に驚く。
日が暮れたので、テントを張って休むことになった。
手際よくシュロさんが夕飯の支度をして、サクラがその手伝いをする。
手持ち無沙汰になったので、木に寄りかかっていると。
クリスさんがやってきて、
「体調のほうは大丈夫?」
と心配してくれる。
「今日は凄く調子がいいです」
と言うと、
「そっか。神殿パワーかな」
と言われたので、ん? と首を傾げてしまった。
クリスさんと喋っていると、物凄い形相でサクラと蘭が睨んできたので。
渚くんとお喋りすることにした。
一日中、渚くんとばかり話している気がする。
「カレンって俺のこと大好きだねえ」
と、いきなり大声で渚くんが言うものだから。
どう答えればいいのかわからなくなる。
クリスさんと話すと、蘭とサクラに睨まれるし。
サクラとはあまり会話がはずまない。
シュロさんは無口そうに見えるし。
蘭は話しかけんなオーラが出ている。
「渚くんは、この冒険が終わったら結婚するの?」
昼間、シュロさんが取ってくれた果物を食べながら言うと。
渚くんはゴホゴホと咳き込んだ。
「カレン、凄いこと質問するね」
「ゴメン。でも、ちょっと気になったから」
目の前に揺れる炎を見ながら。
気になったことを口にしてしまった。
「…正直、わかんないや」
てっきり、結婚するよ。と言ってくると思ったので。
「なんで?」
と聞き返してしまった。
「…蘭次第かな」
そう言うと、渚くんは口いっぱいに果物を放り込んだ。
蘭次第。
一体、どういうことなんだろう。