Your PrincessⅡ
焚き火の前でぼーとしていると。
向こう側で蘭とサクラがコソコソと喋っているのが見えた。
サクラが蘭の耳元で何かを話している。
意外な組み合わせだなあと思ってじっと見てしまう。
女性の姿になっているサクラと蘭があんな至近距離で喋っている。
サクラが耳打ちしたかと思うと、蘭が「何を言ってんだよ」と大声を出して。
サクラの頬を両手でぎゅっと潰した。
変顔状態のサクラは「何すんのよお、このデリカシーなさ男めー」と怒る。
サクラに触って大丈夫かなと思ったけど。
そういえば、クリスさんが言ってたのを思い返した。
蘭は、サクラに触るのは平気でクリスさんには触れられない。
目の前で思いっきりサクラの顔に触れている蘭を見て。
もやもやとした気持ちが広がっていく。
やがてサクラはバシッと蘭の手を放してこっちにやってきた。
「蘭はデリカシーがないから、こっちで手を打つことにしたわ」
「はい?」
何を言っているんだろうと考える暇もなく、
「クリス、渚、シュロー。私達は寝るわよー」
と言った。
4人はテントに吸い込まれて行った。
残された私と、不機嫌そうな蘭だけが残った。
向こう側で蘭とサクラがコソコソと喋っているのが見えた。
サクラが蘭の耳元で何かを話している。
意外な組み合わせだなあと思ってじっと見てしまう。
女性の姿になっているサクラと蘭があんな至近距離で喋っている。
サクラが耳打ちしたかと思うと、蘭が「何を言ってんだよ」と大声を出して。
サクラの頬を両手でぎゅっと潰した。
変顔状態のサクラは「何すんのよお、このデリカシーなさ男めー」と怒る。
サクラに触って大丈夫かなと思ったけど。
そういえば、クリスさんが言ってたのを思い返した。
蘭は、サクラに触るのは平気でクリスさんには触れられない。
目の前で思いっきりサクラの顔に触れている蘭を見て。
もやもやとした気持ちが広がっていく。
やがてサクラはバシッと蘭の手を放してこっちにやってきた。
「蘭はデリカシーがないから、こっちで手を打つことにしたわ」
「はい?」
何を言っているんだろうと考える暇もなく、
「クリス、渚、シュロー。私達は寝るわよー」
と言った。
4人はテントに吸い込まれて行った。
残された私と、不機嫌そうな蘭だけが残った。