Your PrincessⅡ
サラサラとした黒髪が風でなびいていた。
この国では珍しい碧い瞳がこっちを、じっと眺めている。
白いシャツに黒ズボンというラフな格好だけど。
スタイルの良さは健在だった。
前会ったときは、ガリガリだったのに。
鍛えていたのか、ある程度はガッチリした体つきになっている。
1年振りの再会だというのに。
声が出なかった。
向こうも、どういうわけか。
何も言わなかった。
不覚にも、蘭ってこんなにカッコイイ人だったけ?
と見とれてしまう。
暫く、固まっていると。
「かーれんっ」
と後ろから誰かに抱きつかれた。
「久しぶりだね。カレン」
振り返ると、渚くんがいた。
やっぱり、渚くんは変わらないんだなぁと。
しみじみ思ってしまう。
「どうしたの? 中に入らないの?」
「え、ああ。そうだね」
扉の前に立っている蘭を見ると、
「渚。人の邪魔するなっ」
大声で言うので、身体をビクっと震わせる。
「ついでに、人の奥さんに抱きつくなっ」
蘭の口から「奥さん」という言葉が出てきて。
思わずニヤけてしまう自分がいた。
「ほんと、蘭ってうるさいよねー」
口を尖らせる渚くんに、懐かしいと思ってしまう。
「ちょっと、蘭。扉さっさと閉めてよ。開けっ放しだと寒いのよ」
女性の声に。
もしやと思っていると。
扉から出てきたのは、サクラだった。
サクラは私を見たかと思うと、ニコッと笑って。
「好きな人との甘い時間は、自分の部屋でやってちょうだい」
サクラの言葉に、蘭の顔はみるみると赤くなっていく。
「おまえらは、なんでそんなに邪魔したがるんだー!」
蘭の大声が空に響き渡った。
この国では珍しい碧い瞳がこっちを、じっと眺めている。
白いシャツに黒ズボンというラフな格好だけど。
スタイルの良さは健在だった。
前会ったときは、ガリガリだったのに。
鍛えていたのか、ある程度はガッチリした体つきになっている。
1年振りの再会だというのに。
声が出なかった。
向こうも、どういうわけか。
何も言わなかった。
不覚にも、蘭ってこんなにカッコイイ人だったけ?
と見とれてしまう。
暫く、固まっていると。
「かーれんっ」
と後ろから誰かに抱きつかれた。
「久しぶりだね。カレン」
振り返ると、渚くんがいた。
やっぱり、渚くんは変わらないんだなぁと。
しみじみ思ってしまう。
「どうしたの? 中に入らないの?」
「え、ああ。そうだね」
扉の前に立っている蘭を見ると、
「渚。人の邪魔するなっ」
大声で言うので、身体をビクっと震わせる。
「ついでに、人の奥さんに抱きつくなっ」
蘭の口から「奥さん」という言葉が出てきて。
思わずニヤけてしまう自分がいた。
「ほんと、蘭ってうるさいよねー」
口を尖らせる渚くんに、懐かしいと思ってしまう。
「ちょっと、蘭。扉さっさと閉めてよ。開けっ放しだと寒いのよ」
女性の声に。
もしやと思っていると。
扉から出てきたのは、サクラだった。
サクラは私を見たかと思うと、ニコッと笑って。
「好きな人との甘い時間は、自分の部屋でやってちょうだい」
サクラの言葉に、蘭の顔はみるみると赤くなっていく。
「おまえらは、なんでそんなに邪魔したがるんだー!」
蘭の大声が空に響き渡った。