Your PrincessⅡ
蘭は、アズマと馬に乗って移動していた。
何故、こうなったのだと蘭は考えようとするが、
疲れ果てて何も考える気力がなかった。
後ろで支えるように座っているアズマは、ゆっくりと馬を進めている。
「先に言っておきますが、私の妹は…その、見て驚かないでいただきたいのです」
「おまえの妹?」
アズマは、こっそりと蘭を連れて実家に帰ろうとしていた。
蘭をずっと屋敷に閉じ込めてしまっては駄目だと感じたからだ。
「私の妹は、蘭様と同い年で・・・その」
「はっきり言え」
さっきから、言葉をつっかえながら言うアズマに蘭はイライラとした。
「顔に痣があるのです」
「アザって何だ?」
チラリとアズマの顔を見ると。
アズマは驚いた表情をした。
「痣というのは…、うーん。とても言葉が悪いのですが、妹の顔半分は薄い緑色なんです」
「それは病気なのか?」
顔が半分緑色と言われても、蘭の頭には想像が出来なかった。
「生まれつきです。その痣のせいで、妹は一生外に出ることは許されないのです」
「何故だ? 顔が緑色だとどうして駄目なんだ?」
蘭が質問したが、アズマは黙り込んだ。
蘭の屋敷から一時間ほどでアズマの実家に到着した。
だが、アズマは正門から入らずに横道に入っていく。
馬から降りて、
アズマは「ここからは木登りです」と言い出したので。
蘭は意味がわからなかった。
言われるがまま、木登りをすると、
塀の向こう側が見える。
椅子に座って読書を楽しむ少女の姿があった。
すぐに、アズマの妹だということがわかった。
アズマの妹を見て、すぐに目が離せなくなった。
…夢に出てくる女の子と同じだったからだ。
何故、こうなったのだと蘭は考えようとするが、
疲れ果てて何も考える気力がなかった。
後ろで支えるように座っているアズマは、ゆっくりと馬を進めている。
「先に言っておきますが、私の妹は…その、見て驚かないでいただきたいのです」
「おまえの妹?」
アズマは、こっそりと蘭を連れて実家に帰ろうとしていた。
蘭をずっと屋敷に閉じ込めてしまっては駄目だと感じたからだ。
「私の妹は、蘭様と同い年で・・・その」
「はっきり言え」
さっきから、言葉をつっかえながら言うアズマに蘭はイライラとした。
「顔に痣があるのです」
「アザって何だ?」
チラリとアズマの顔を見ると。
アズマは驚いた表情をした。
「痣というのは…、うーん。とても言葉が悪いのですが、妹の顔半分は薄い緑色なんです」
「それは病気なのか?」
顔が半分緑色と言われても、蘭の頭には想像が出来なかった。
「生まれつきです。その痣のせいで、妹は一生外に出ることは許されないのです」
「何故だ? 顔が緑色だとどうして駄目なんだ?」
蘭が質問したが、アズマは黙り込んだ。
蘭の屋敷から一時間ほどでアズマの実家に到着した。
だが、アズマは正門から入らずに横道に入っていく。
馬から降りて、
アズマは「ここからは木登りです」と言い出したので。
蘭は意味がわからなかった。
言われるがまま、木登りをすると、
塀の向こう側が見える。
椅子に座って読書を楽しむ少女の姿があった。
すぐに、アズマの妹だということがわかった。
アズマの妹を見て、すぐに目が離せなくなった。
…夢に出てくる女の子と同じだったからだ。