Your PrincessⅡ
心の拠り所なんて、最初から作ってはいけなかったのだ。
ローズは、笑った。
今までは、愚痴をこぼせば大人に殴られた。
誰一人自分を心配してくれなかった。
「疲れた」
と愚痴をこぼしても、親身になって話を聴いてくれるシュロにどれだけ救われたことか…。
青年騎士団学校にはロクに通ってはいなかったが。
ローズにとって、シュロと過ごした日々は良い思い出になっていた。
「今回の相手は、難しいかもしれないな」
国王が紙切れを渡す。
その紙切れに書かれた人物を殺害するのが、ローズの仕事だ。
折り畳まれた紙切れを開くと、「蘭」と書かれていたので、ローズは流石に驚いた。
「…弟を殺せと?」
「殺すのではない、痛めつける程度で良い」
国王が一体、何を考えているのかローズには理解が出来なかった。
ローズは、笑った。
今までは、愚痴をこぼせば大人に殴られた。
誰一人自分を心配してくれなかった。
「疲れた」
と愚痴をこぼしても、親身になって話を聴いてくれるシュロにどれだけ救われたことか…。
青年騎士団学校にはロクに通ってはいなかったが。
ローズにとって、シュロと過ごした日々は良い思い出になっていた。
「今回の相手は、難しいかもしれないな」
国王が紙切れを渡す。
その紙切れに書かれた人物を殺害するのが、ローズの仕事だ。
折り畳まれた紙切れを開くと、「蘭」と書かれていたので、ローズは流石に驚いた。
「…弟を殺せと?」
「殺すのではない、痛めつける程度で良い」
国王が一体、何を考えているのかローズには理解が出来なかった。