Your PrincessⅡ
城に戻ったローズは国王に、紫色の目の男について問いただした。
だが、国王は「放っとけ」とだけ言った。
今回、何故国王が自分の息子を襲うように言い出したのか。
絶対に意味があるはずだとローズは考える。
「あの男の存在を気づくようにと、蘭を襲撃するように言ったのでは?」
「…ローズ。自分で考えなさい」
多くは教えてくれなかった。
ローズは臣下を使ってあの紫色の目の男について調べさせた。
あの男の本名は、ベンジャミン・スペンサー。呼び名はアズマというそうだ。
出生届を偽装された形跡もなく、周囲の聞き込みによっても、不審な点は一つもない。
祖父の代から生きているとすれば、相当な年齢なはずだが、あの男は年を取っていない。
では、祖父の時代に現れた紫色の目の男とは別人なのか。
調べれば、調べるほどアズマという男はローズを苦しめた。
一体、何者なのかすらわからない。何故、母親を目の前で殺したのかわからない。
ローズが苦しんでいる間、アズマが病院から抜け出したという話を聞いて。
慌てて、病院に駆けこんだ。
医者の話では、意識が戻る見込は低いと言われていたのに…
とどめを刺せば良かったのだ。
でも、出来なかった・・・
だが、国王は「放っとけ」とだけ言った。
今回、何故国王が自分の息子を襲うように言い出したのか。
絶対に意味があるはずだとローズは考える。
「あの男の存在を気づくようにと、蘭を襲撃するように言ったのでは?」
「…ローズ。自分で考えなさい」
多くは教えてくれなかった。
ローズは臣下を使ってあの紫色の目の男について調べさせた。
あの男の本名は、ベンジャミン・スペンサー。呼び名はアズマというそうだ。
出生届を偽装された形跡もなく、周囲の聞き込みによっても、不審な点は一つもない。
祖父の代から生きているとすれば、相当な年齢なはずだが、あの男は年を取っていない。
では、祖父の時代に現れた紫色の目の男とは別人なのか。
調べれば、調べるほどアズマという男はローズを苦しめた。
一体、何者なのかすらわからない。何故、母親を目の前で殺したのかわからない。
ローズが苦しんでいる間、アズマが病院から抜け出したという話を聞いて。
慌てて、病院に駆けこんだ。
医者の話では、意識が戻る見込は低いと言われていたのに…
とどめを刺せば良かったのだ。
でも、出来なかった・・・