エリート脳外科医ドクターは痺れるほどの愛を注ぎ込みたい。 〜セフレですが、両想いです。〜
プロローグ



「――んんっ……」


 彼の唇が深く口付けを落とす。強引に噛むようなキスなのに、重なる唇が優しく触れている。


「……奈々(なな)っ」

「んんっ……」


 甘い吐息が出て恥ずかしくなるが、彼に促されるように口を開くと彼の舌の侵入を許してしまった。


「っ……」


 彼の舌が私の舌と絡み合い、クチュッと音が聞こえてそれが快感を襲った。

 口内を舐められ歯列をなぞるように刺激する。


「だ、だめっ」

「キスだけだよ」


 そう言うと、彼は「ばんざいして?」と囁いた。

 私はその言葉通り手を上げるとさっき着替えたばかりのスウェットを脱がされブラジャーと下着だけの姿になる。



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