Tear Flowers〜永遠の約束〜
サルビアは元気がなく、レイモンドがカウンセリングをたびたび行っている。シオンが休暇を与えることを決め、フリージアが一人で色々調べている状態だ。

「うん、こっちのことは心配しないで!サルビアさんみたいにうまくこなせないかもしれないけど、精一杯フリージアさんやシオンさん、レイモンドさんのために頑張る!」

エヴァンはそう言った後、フィオナの手をそっと握る。その手は少し震えていた。

「……ただ、今回は今までと違って殺害方法があまりにも残酷だから……。すごく心配で……」

エヴァンは不安げに俯く。フィオナは片方の手でそっとエヴァンの頭に触れた。そしてゆっくりと唇が動く。

「私は強い。必ず、レティシアさんや他の人を守る。エヴァンたちに危害は加えさせない」

「そういう意味じゃ……」

エヴァンは何かを言おうとしたものの、フィオナは出発のために車に乗り込む。フィオナはエヴァンの言葉の裏に秘めた想いを知らないまま、ガーベラの家へと向かうこととなった。

「あれがガーベラの家ね」
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