Tear Flowers〜永遠の約束〜
サルビアの声に、アザミは「ひっ!」と息を飲みつつも、「だから何だって言うのよ!!」とすぐに開き直る。
「あんな親から見捨てられたような子ども、死んだって誰も困りゃしないわ!むしろね、私は多くの人を助けたのよ?臓器移植を必要としている人は大勢いる。その役に立てたんだから死んだ子どもたちも満足してるでしょ?」
「ふざけるな!!自分のブランド物を買うために子どもを犠牲にしたくせに、何が人助けだ。お前なんか……お前なんか……この家の敷地に入る資格すらなかったんだ!!」
声を荒げ、サルビアは叫ぶ。そしてその手にナイフが握られた。そのままサルビアはアザミへと向かって走って行く。
「サルビアさん!!」
フィオナたちはサルビアを止めようとするものの、拘束したはずの職員たちがまた暴れ始め、サルビアの元へ行けない。アザミは顔を真っ青にしたまま動けず、サルビアは大きくナイフを振り上げた。刹那。
『サルビア、ダメよ。私との約束を守って』
フィオナの耳に、優しい声が聞こえた。この声は一度聞いたことがある。それはサルビアの過去の一部が見えた時だ。
「あんな親から見捨てられたような子ども、死んだって誰も困りゃしないわ!むしろね、私は多くの人を助けたのよ?臓器移植を必要としている人は大勢いる。その役に立てたんだから死んだ子どもたちも満足してるでしょ?」
「ふざけるな!!自分のブランド物を買うために子どもを犠牲にしたくせに、何が人助けだ。お前なんか……お前なんか……この家の敷地に入る資格すらなかったんだ!!」
声を荒げ、サルビアは叫ぶ。そしてその手にナイフが握られた。そのままサルビアはアザミへと向かって走って行く。
「サルビアさん!!」
フィオナたちはサルビアを止めようとするものの、拘束したはずの職員たちがまた暴れ始め、サルビアの元へ行けない。アザミは顔を真っ青にしたまま動けず、サルビアは大きくナイフを振り上げた。刹那。
『サルビア、ダメよ。私との約束を守って』
フィオナの耳に、優しい声が聞こえた。この声は一度聞いたことがある。それはサルビアの過去の一部が見えた時だ。