【SR】hide and seek
「犯人は月子の協力ですぐに捕まったんだけど、証拠不十分で最近仮釈放になったみたいで…」
当初は犯行を認めてた犯人も、今になってしてないの一点張り。
10年近くも拘置所に入れられてその鬱憤が溜まってたのか、釈放されてすぐに保護観察下から姿を消したらしい。
「もしかしたら、月子を狙って……」
麻美は、小さく呟く。
「ねっ、だからお願い。
そんな変な奴がうろうろしてる時に、月子ひとりにさせとくのも心配だし。
月子の親が帰ってくるまで、うちにいてもらってもいいでしょ?」
パチンと、両手を合わせる麻美。
可愛いく懇願してみせる麻美の顔を見ながら苦笑いをし、わかったわかったと大袈裟に手を振った。
「まぁ、構わないよ。
狙われるかどうかはわからないけど、その姿を消した理由っていうのも気になるしね…
明日は学校あるから傍に居てやれないけど、人気のいない所に行かなかったら安全だろ。
オレで出来ることがあれば、何でもしてやるよ。」
話しを切り上げた隆之は席を立つと、火の付いてないタバコをくわえて、ベランダへと出て行ってしまった。
その背中に月子は安堵の息をつき、小さく告げる。
「ありがとうございます…」
広いリビングに、その小さな声が優しく響いた。
当初は犯行を認めてた犯人も、今になってしてないの一点張り。
10年近くも拘置所に入れられてその鬱憤が溜まってたのか、釈放されてすぐに保護観察下から姿を消したらしい。
「もしかしたら、月子を狙って……」
麻美は、小さく呟く。
「ねっ、だからお願い。
そんな変な奴がうろうろしてる時に、月子ひとりにさせとくのも心配だし。
月子の親が帰ってくるまで、うちにいてもらってもいいでしょ?」
パチンと、両手を合わせる麻美。
可愛いく懇願してみせる麻美の顔を見ながら苦笑いをし、わかったわかったと大袈裟に手を振った。
「まぁ、構わないよ。
狙われるかどうかはわからないけど、その姿を消した理由っていうのも気になるしね…
明日は学校あるから傍に居てやれないけど、人気のいない所に行かなかったら安全だろ。
オレで出来ることがあれば、何でもしてやるよ。」
話しを切り上げた隆之は席を立つと、火の付いてないタバコをくわえて、ベランダへと出て行ってしまった。
その背中に月子は安堵の息をつき、小さく告げる。
「ありがとうございます…」
広いリビングに、その小さな声が優しく響いた。