【SR】hide and seek
「だけど、ほんとに見たんだよ!
ようちゃんが落とされた窓から、下を覗き込んでいる犯人の後ろ姿を!」
今まで見たことがない強い口調の月子に、麻美は少し驚いた。
まるでそうだったと、過去の記憶を肯定する強い意志で。
「月子、落ち着けよ……
そう…そうだ。
月子の言うとおりだ。
アイツが…
田畑が、無抵抗な陽子を殺したんだ。
俺も田畑が逃げるところを、はっきりとこの目で見た。
犯人はアイツなんだ。」
敦も悔しそうに拳を震わせ、行き場のない怒りを露わにする。
「大丈夫だ。
田畑はすぐに捕まるはず。」
きっと陽子とも仲が良かったのだろうと、その敦の言葉を聞いて麻美はそう感じた。
幼い3人の笑い声。
暗くなるまで遊び続けた、あの戻らない日々。
悔しく語られるその記憶が、敦の言葉からも溢れ出している。
「わたし、悔しくって……
ようちゃんを殺した犯人を、必ず捕まえたい。
そして、どうしてようちゃんをあんな目にあわせたのか、聞きたいの。」
言い切る月子。
その凛とした月子の横顔を、敦は何も言わずジッと見つめる。
残された者の悲しみに、話しを聞き終えた麻美は深いため息をついた。
「月子…
最後に、ひとつ聞いてもいい?」
そんな麻美の問いに、潤んだ瞳をあげた月子。
小さく頷く。
「あの事件があった日……
暗くなるまで、陽子ちゃんと教室で何をしてたの?」
ようちゃんが落とされた窓から、下を覗き込んでいる犯人の後ろ姿を!」
今まで見たことがない強い口調の月子に、麻美は少し驚いた。
まるでそうだったと、過去の記憶を肯定する強い意志で。
「月子、落ち着けよ……
そう…そうだ。
月子の言うとおりだ。
アイツが…
田畑が、無抵抗な陽子を殺したんだ。
俺も田畑が逃げるところを、はっきりとこの目で見た。
犯人はアイツなんだ。」
敦も悔しそうに拳を震わせ、行き場のない怒りを露わにする。
「大丈夫だ。
田畑はすぐに捕まるはず。」
きっと陽子とも仲が良かったのだろうと、その敦の言葉を聞いて麻美はそう感じた。
幼い3人の笑い声。
暗くなるまで遊び続けた、あの戻らない日々。
悔しく語られるその記憶が、敦の言葉からも溢れ出している。
「わたし、悔しくって……
ようちゃんを殺した犯人を、必ず捕まえたい。
そして、どうしてようちゃんをあんな目にあわせたのか、聞きたいの。」
言い切る月子。
その凛とした月子の横顔を、敦は何も言わずジッと見つめる。
残された者の悲しみに、話しを聞き終えた麻美は深いため息をついた。
「月子…
最後に、ひとつ聞いてもいい?」
そんな麻美の問いに、潤んだ瞳をあげた月子。
小さく頷く。
「あの事件があった日……
暗くなるまで、陽子ちゃんと教室で何をしてたの?」