【好き】を言いたい2



名前を呼ぶと、
ふっと瞼が軽くなって目が自然に開けられた。




「っ礼華!!!」





視界いっぱいには、見たことのない和志の顔。



喜びとか悲しみとか、嬉しさとか悔しさとか。

そんな気持ちが混ざったような顔。



「先生、礼華起きました!
礼華が起きました‥!!」

「どう‥したの?」

「礼華、本当ごめん。
謝っても許されないけど、本当にごめん‥!」









取り乱した和志を宥め、話を1から聞き直すと。





・階段から落ちた私は。大量出血で病院に搬送。

・一命は取り留めたものの、意識不明の重体に。

・1週間経っても起きず、医者からはもうダメであろうと言われていた。

・そしてその間、和志は学校も行かずに私のそばにずっといた。




‥と、いうことらしい。




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