【好き】を言いたい2
どうやら和志は私の事故があったすぐ後に、
結由たちにとんでもなく怒られたらしい。
(あんなにほのぼのした2人が、
和志が思い出したくないっていうくらい、
怒ったのは見てみたかったな‥。)
そんなふうに思ったのは、
私が目覚めたと聞いて深夜にも関わらず、
バイクで病院まで来てくれた2人には、
黙っておこうと思った。
‥そして迎えた退院前日。
「礼華、これはこっちのバッグ?」
「そうだけど‥、和志、いいよ?
私のことだから、気にしないで?」
和志は今、退院の準備をしてくれてます。