【好き】を言いたい2




「なーんで私いっつもこうなんだろ‥。」


ボソボソっと、
和志に聞こえないように俯いて呟く。


「大丈夫か?」


顔を覗き込んで、心配してくれる和志。



心配、かけさせるわけにはいかない‥。

それこそ、言ってしまったら意味がない。



「うん、大丈夫だよ!」

「‥じゃあ、また放課後。」

「う、うん!バイバイ!」


律儀にも、
私のクラスの前まで送ってくれた和志と別れ、
教室の中に入ると、



「礼華〜?」

「わっ!!」


後ろからピョンと、結由が抱きついてきた。


「結由、何?」

「道治くんの相談の後〜、なーんで、瀧尾くんと教室に戻ってきたのかなぁ〜?」

「‥そ、それは‥‥。」


ゴニョゴニョだったけど、彼女に説明すると、




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