七夕の夜、二人で見上げた星空
2.女子高生として再出発

 数ヶ月間、悩んだ私は思いきって決断する。


 通学時間はかかるけど、地元から少し離れた高校に入学する道を選んだ。

 入学試験に無事合格、春から女子高生として再出発。

 でも、不安要素ばかり。お豆腐メンタルでネガティブ女子の私には気が重い。


 入学式当日、新しい制服に袖を通して学校へ向かう。

 クラスメイトに顔見知りはいない。

 当然だけど、同級生に私と同じ歳の子はいないはずだ。

 私がみんなより一歳年上で、高校を退学して再入学したことを知ってるのは先生だけ。


 入学式があった初日は、みんなおとなしかった。

 だんだん気の合う人たちで会話をするようになってくる。

 新しいクラスメイトは、私を年上だと知らないので同級生として接してくれるだろう。


 でも、見た目が地味で暗い印象の私に、声をかけてくれる人はいない。

 積極的に話かけて気の合うグループ入らないと、また一人ぼっちになってしまう。

 気が焦るばかりで、時間と日にちだけが過ぎていく。


 外見がオシャレで目立つ子たちが、スクールカーストをになっていくのを横目にする。

 このままだと、また同じ結果になってしまう……


 心機一転、頑張ってこの高校で学校生活をすごしたい。



 そんな思いを打ち砕くように、私はターゲットとして目をつけられてしまった……




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