私の婚約者には好きな人がいる
「社長、 専務は忙しいようですし、海外事業部で預かりましょうか?」
「おお。間水君。助かるよ。さすが惟月の友人だけあるな。気難しい惟月と付き合えるのは君くらいだ」
惟月さんの友人である間水さんは明るく快活そうな人で、にこにこと笑顔を浮かべていた。
「それじゃあ、ご案内しますね」
「はい、ありがとうございます」
親切に申し出てくれた間水さんは若いのに海外事業部の部長を任されているとおじ様から聞いた。
間水さんに案内され、海外事業部のフロアに入ると、一斉に注目を浴びた。
「皆さん、今日から高辻グループから社会勉強として来られた高辻咲妃さんです」
「どうぞよろしくお願い致します」
にこりと微笑み、深々とお辞儀をすると、驚いていた人達がやっと我に返ったらしく、こちらこそお願いしますと小さな声がパラパラと聞こえてきた。
海外事業部は広いフロアで見通しがよく、大きなモニターや規則正しく並んだパソコン、個別で会議やミーティングができるようになった仕切りのあるスペース。
ドラマでみたような世界と同じ!
「それじゃあ、高辻さん。こちらの席を使ってください」
「は、はい。ありがとうございます!」
嬉しくて声が上ずってしまった。
空いていた席に案内されて座った。
これがマイデスク……
広々とした机が嬉しい。
「おお。間水君。助かるよ。さすが惟月の友人だけあるな。気難しい惟月と付き合えるのは君くらいだ」
惟月さんの友人である間水さんは明るく快活そうな人で、にこにこと笑顔を浮かべていた。
「それじゃあ、ご案内しますね」
「はい、ありがとうございます」
親切に申し出てくれた間水さんは若いのに海外事業部の部長を任されているとおじ様から聞いた。
間水さんに案内され、海外事業部のフロアに入ると、一斉に注目を浴びた。
「皆さん、今日から高辻グループから社会勉強として来られた高辻咲妃さんです」
「どうぞよろしくお願い致します」
にこりと微笑み、深々とお辞儀をすると、驚いていた人達がやっと我に返ったらしく、こちらこそお願いしますと小さな声がパラパラと聞こえてきた。
海外事業部は広いフロアで見通しがよく、大きなモニターや規則正しく並んだパソコン、個別で会議やミーティングができるようになった仕切りのあるスペース。
ドラマでみたような世界と同じ!
「それじゃあ、高辻さん。こちらの席を使ってください」
「は、はい。ありがとうございます!」
嬉しくて声が上ずってしまった。
空いていた席に案内されて座った。
これがマイデスク……
広々とした机が嬉しい。