私の婚約者には好きな人がいる
「ええ。ありがとうございます。空港まで送って頂いて。仕事は平気なんですか?」
運転手に頼むからいいと言ったのに惟月さんは一緒に行くと言い張って、ついてきた。
新婚旅行から、帰ったばかりで忙しいはずなのに。
「しばらく、残業だな」
「お手伝いします」
「ああ。頼む」
立ち上がり、手を握った。
「あの?」
「閑井と仲がよかったよな」
もしかして。
繋いだ手は握手をしていたほうだったし、見送りについてきたのも不安だったから?
可笑しくて笑うと惟月さんは苦笑した。
手を繋ぎ、並んで歩いた。
「中井さんは子会社に行ったんですね」
「ああ。新しい場所で頑張るそうだ。間水が支えるだろう」
「そうですね」
中井さんは海外支店から戻ってきた時から、間水さんと暮らしていたらしい。
元々、間水さんは中井さんが好きだったらしく、別れたのを機に付き合ったけれど中井さんは惟月さんに未練があった。
運転手に頼むからいいと言ったのに惟月さんは一緒に行くと言い張って、ついてきた。
新婚旅行から、帰ったばかりで忙しいはずなのに。
「しばらく、残業だな」
「お手伝いします」
「ああ。頼む」
立ち上がり、手を握った。
「あの?」
「閑井と仲がよかったよな」
もしかして。
繋いだ手は握手をしていたほうだったし、見送りについてきたのも不安だったから?
可笑しくて笑うと惟月さんは苦笑した。
手を繋ぎ、並んで歩いた。
「中井さんは子会社に行ったんですね」
「ああ。新しい場所で頑張るそうだ。間水が支えるだろう」
「そうですね」
中井さんは海外支店から戻ってきた時から、間水さんと暮らしていたらしい。
元々、間水さんは中井さんが好きだったらしく、別れたのを機に付き合ったけれど中井さんは惟月さんに未練があった。