私の婚約者には好きな人がいる
ちらちらと恭士さんの方を見ているけれど、一度も目をあわせず、知らん顔をしていた。
やっぱり人気あるんだ…と思いつつ、ちらと見ると恭士さんは一瞬だけ私の顔を見て口の端をあげた。
う、うわぁ……『俺の事気にしていただろ?』とか思われていそう。
確かに興味深い話ではあるけど、奥様の前で視線を合わすなんてとんでもない。
そう思って、奥様を気にしていたけれど、奥様ではなく、気づいていたのは女の人の方で、私を睨みつけていた。
「そろそろ、私、お暇させていただきますわ」
「あら、そう?」
「ええ。ガーデンパーティーにはぜひともご招待して頂きたいわ」
にこやかなのに私にはトゲトゲしく、聞こえた。
そして、帰り際まで睨まれて、背中に汗をかきながら、刺すような視線を受け止めたのだった。
やっぱり人気あるんだ…と思いつつ、ちらと見ると恭士さんは一瞬だけ私の顔を見て口の端をあげた。
う、うわぁ……『俺の事気にしていただろ?』とか思われていそう。
確かに興味深い話ではあるけど、奥様の前で視線を合わすなんてとんでもない。
そう思って、奥様を気にしていたけれど、奥様ではなく、気づいていたのは女の人の方で、私を睨みつけていた。
「そろそろ、私、お暇させていただきますわ」
「あら、そう?」
「ええ。ガーデンパーティーにはぜひともご招待して頂きたいわ」
にこやかなのに私にはトゲトゲしく、聞こえた。
そして、帰り際まで睨まれて、背中に汗をかきながら、刺すような視線を受け止めたのだった。