私の婚約者には好きな人がいる
婚約の確認
「送っていただき、ありがとうございました」
家の前まで惟月さんは車で送ってくれた。
車から降りると、私が帰ってきたことに気づいた恭士お兄様が家から出てきて、惟月さんを軽くにらみつけて言った。
「咲妃、遅かったな。惟月に話がある。家に寄っていけ」
恭士お兄様は 目に見えて不機嫌で友好的な態度ではない。
嫌な予感がして、惟月さんの答えを聞く前に私から先に答えた。
「お兄様、惟月さんは仕事でお疲れだから、またの機会になさって―――」
「いいですよ」
惟月さんは車からおりて、鍵をかけると一緒に家に入った。
静代さんにリビングに案内されると、お父様とお母様、怖い顔をした恭士お兄様がいた。
「惟月君。咲妃を送ってくれてありがとう。そこにかけなさい」
ソファーを指差し、惟月さんは言われるまま、そこに座った。
「まず、確認したいことがある。咲妃との婚約だが、このまま進めてもいいのか、どうかだ。恭士が反対していてね」
家の前まで惟月さんは車で送ってくれた。
車から降りると、私が帰ってきたことに気づいた恭士お兄様が家から出てきて、惟月さんを軽くにらみつけて言った。
「咲妃、遅かったな。惟月に話がある。家に寄っていけ」
恭士お兄様は 目に見えて不機嫌で友好的な態度ではない。
嫌な予感がして、惟月さんの答えを聞く前に私から先に答えた。
「お兄様、惟月さんは仕事でお疲れだから、またの機会になさって―――」
「いいですよ」
惟月さんは車からおりて、鍵をかけると一緒に家に入った。
静代さんにリビングに案内されると、お父様とお母様、怖い顔をした恭士お兄様がいた。
「惟月君。咲妃を送ってくれてありがとう。そこにかけなさい」
ソファーを指差し、惟月さんは言われるまま、そこに座った。
「まず、確認したいことがある。咲妃との婚約だが、このまま進めてもいいのか、どうかだ。恭士が反対していてね」