お嬢様は恋したい！

第６章

「おはようございます。」

「来た来た。おはよう高橋さん。」

「どうだった？山田、追いかけて行ったでしょ？」

浅田さんと島本さんが出勤した私を捕まえて、話を聞きたがるのを見て、そう言えば色々ありすぎて内容が濃かったから随分経ったような気がしていたけど、合コンから鈴木主任と陸斗さんに会い、日曜日の水族館まで、この週末３日間の話だったと気付いた。

「あ、山田さん？帰ったんですか。私は会っていないですけど。」

こーたくんのあの感じだと下手に会ったというより会っていないと言っておいた方が、無難だろうとそう答えた。

「そう…なんだ。でも随分楽しそうだったじゃない。どう？」

「あー。ちょっと違うので…パスで。」

「じゃあ次、計画するね。」

浅田さんは、顔が広いようで次の合コンをセッティングしてくれるようだ。

お試しとは言え、陸斗さんと付き合う事になったけど大丈夫かな。

あとで陸斗さんに聞かなくちゃ。