お嬢様は恋したい!
その日は突然やって来た。
「香子、大丈夫か。」
「うっ。」
トイレに駆け込み、しばらく便器と友達になる。
「か、香子。」
「ご…めんな…い。しゅうす…けさ…の匂い…ダメ。うっ。」
気持ち悪さに必死に耐えていると秀介さんは、少し遠巻きにこちらを伺っている。
「欲しいものがあれば、LINEして。しばらく離れているから。」
「ごめんなさい。」
私の場合、食べ物の匂いは割と平気なのだが、秀介さんの匂いが本当にダメみたい。
シャンプーとか柔軟剤とかフレグランスを変えたらいいというレベルではなく、秀介さんの体臭がダメで近寄れない。
少し寂しそうな秀介さんに申し訳ないと思いつつもチビちゃんは、秀介さんをパパと認めたくないってことかなと考えていた。
結局、悪阻がおさまるまで2ヶ月ほど週末になると買い物をして来てくれるけど、私の半径1メートル内に入らないという秀介さんに感謝と申し訳なさが募ることになった。
お母様の心配していたマタハラは、総務課の中では全くなく逆にパパさん達にフォローされて快適に過ごさせてもらっている。
やはり社長であるお母様の影響力って事かな。
私は総務や人事の雑用をしながら、妊娠出産に必要な会社としての環境について意見を伝えて、環境整備に少しでも力になれて良かったと思った。
「香子、大丈夫か。」
「うっ。」
トイレに駆け込み、しばらく便器と友達になる。
「か、香子。」
「ご…めんな…い。しゅうす…けさ…の匂い…ダメ。うっ。」
気持ち悪さに必死に耐えていると秀介さんは、少し遠巻きにこちらを伺っている。
「欲しいものがあれば、LINEして。しばらく離れているから。」
「ごめんなさい。」
私の場合、食べ物の匂いは割と平気なのだが、秀介さんの匂いが本当にダメみたい。
シャンプーとか柔軟剤とかフレグランスを変えたらいいというレベルではなく、秀介さんの体臭がダメで近寄れない。
少し寂しそうな秀介さんに申し訳ないと思いつつもチビちゃんは、秀介さんをパパと認めたくないってことかなと考えていた。
結局、悪阻がおさまるまで2ヶ月ほど週末になると買い物をして来てくれるけど、私の半径1メートル内に入らないという秀介さんに感謝と申し訳なさが募ることになった。
お母様の心配していたマタハラは、総務課の中では全くなく逆にパパさん達にフォローされて快適に過ごさせてもらっている。
やはり社長であるお母様の影響力って事かな。
私は総務や人事の雑用をしながら、妊娠出産に必要な会社としての環境について意見を伝えて、環境整備に少しでも力になれて良かったと思った。