お嬢様は恋したい!
そう言えば、私の初恋のお兄ちゃんは、お祖母様の学生時代の親友のお孫さんだったっけ。
名前も覚えていないけど、元気にしているかなぁ。
お兄ちゃんと会ったのは、お祖母様の家にほぼ住んでいた幼稚園に入った頃だから3歳くらい。
お祖母様のお友達の琴子さんが、お嫁に行った娘さんの子どもで小学生のお兄ちゃんを連れて遊びに来ていたから。
最初は、お祖母様のお供はつまらなくて、しかもいるのがチビの私じゃ相手にならなかっただろう。
それでも毎回、お祖母様たちが自分たちの話に夢中になっている間、まとわりつく小さな私を構ってくれた。
私には7つ上のお兄ちゃんは、頼りになる憧れの存在になった。
でもお兄ちゃんが中学に入るタイミングで引っ越すことなり、頻繁に来れなくなると告げられた。
今考えると中学生の足なら来れたかもしれないが、あちらのお祖母様の入院や学校の勉強など小さな私に構ってばかりいられない事情があったのかもしれない。
「かお。泣くな。」
「だってお兄ちゃん、遠く行っちゃうんでしょ。」
「きっと、かおを迎えに来るから」
5歳の私のほっぺにキスした学ラン姿の男の子。
その後、私も両親と住むようになり、それっきり会っていない。
7歳上かぁ。
そういえば一誠さんや陸斗さんと同じ学校のはずだから、知り合いだったかもしれないんだ。
それに笠松さんも7つ上。
そうそう、秀介さんも同じくらいだわ。
私の周りって7歳上な人ばかりなんだ。
そして誰ともうまくいかないのは、自分のせい…
名前も覚えていないけど、元気にしているかなぁ。
お兄ちゃんと会ったのは、お祖母様の家にほぼ住んでいた幼稚園に入った頃だから3歳くらい。
お祖母様のお友達の琴子さんが、お嫁に行った娘さんの子どもで小学生のお兄ちゃんを連れて遊びに来ていたから。
最初は、お祖母様のお供はつまらなくて、しかもいるのがチビの私じゃ相手にならなかっただろう。
それでも毎回、お祖母様たちが自分たちの話に夢中になっている間、まとわりつく小さな私を構ってくれた。
私には7つ上のお兄ちゃんは、頼りになる憧れの存在になった。
でもお兄ちゃんが中学に入るタイミングで引っ越すことなり、頻繁に来れなくなると告げられた。
今考えると中学生の足なら来れたかもしれないが、あちらのお祖母様の入院や学校の勉強など小さな私に構ってばかりいられない事情があったのかもしれない。
「かお。泣くな。」
「だってお兄ちゃん、遠く行っちゃうんでしょ。」
「きっと、かおを迎えに来るから」
5歳の私のほっぺにキスした学ラン姿の男の子。
その後、私も両親と住むようになり、それっきり会っていない。
7歳上かぁ。
そういえば一誠さんや陸斗さんと同じ学校のはずだから、知り合いだったかもしれないんだ。
それに笠松さんも7つ上。
そうそう、秀介さんも同じくらいだわ。
私の周りって7歳上な人ばかりなんだ。
そして誰ともうまくいかないのは、自分のせい…