お嬢様は恋したい!
お母様に言われたこともあるけど、お祖母様の体調が心配なこともあり2月中旬にお祖父様の家に泊まるつもりで東京に一時戻ってきた。
「お祖母様、お久しぶりです。お加減はいかがですか。」
お部屋で寛ぐお祖母様を訪ねると満面の笑みを浮かべて出迎えてくれた。
「香子ちゃん、あらあらその子が一叶ちゃんなの?」
ちょうど6ヶ月になる一叶は、スリングの中で気持ち良さそうに眠っている。
「いまちょうど寝ちゃったので、後でゆっくり抱っこしてあげてくださいね。」
「香子ちゃんがママだなんて、私も歳をとるはずね。ところで遼一に聞いたけど父親はいないの。」
「えぇ、ご縁がなくて。」
「それじゃ一叶ちゃんのパパになってもいいお相手を探さないとね。」
楽しそうにそう言うお祖母様に慌てる。
絶対、明日にはお見合い話の1つや2つ…お祖母様なら10は持って来そうだ。
翌朝、お祖父様、お祖母様と朝食を食べていると早速、お祖母様が今日の予定を決めて来た。
「今日は、ね。香子ちゃんに懐かしい人を会わせようと思うの。香子ちゃんが幼稚園の頃、よく遊んだお兄ちゃん、かっちゃんの事、覚えているかしら。彼に電話したら香子ちゃんに会いたいって言うから。10時にお越しくださいって約束しちゃったわ。」
「お、お祖母様…覚えてはいるけど。」
「とりあえずお見合いじゃなくて、気軽に幼馴染と再会っていいでしょう?」
すっかり乙女な顔で楽しそうにしているお祖母様に断ることも出来ず、まぁただの懐かしいお兄ちゃんに会うと思う事にした。
「なんだ?お見合いするのか?」
お祖父様は、聞いていなかったらしく話についていけてない。
「そうよー。香子ちゃんと一叶ちゃんを任せられる人を探さないとね。」
「一叶の事は、言ってあるのか?」
「いいえ。今回は幼馴染のお兄ちゃんとの再会から盛り上がって欲しいから、言ってないわよ。」
「それなら、子どもがいてもいいか聞いて、かずまくんとの話も再考してもらうか。」
「あぁ、あなたの友人のお孫さんとか言う話?」
「そう言えば真知子には、紹介したことがなかったな。笠松かずまくんと言って笠松久弥の孫なんだ。」
「あら?琴子の娘は、笠松に嫁いだのよ。」
「お祖母様、お久しぶりです。お加減はいかがですか。」
お部屋で寛ぐお祖母様を訪ねると満面の笑みを浮かべて出迎えてくれた。
「香子ちゃん、あらあらその子が一叶ちゃんなの?」
ちょうど6ヶ月になる一叶は、スリングの中で気持ち良さそうに眠っている。
「いまちょうど寝ちゃったので、後でゆっくり抱っこしてあげてくださいね。」
「香子ちゃんがママだなんて、私も歳をとるはずね。ところで遼一に聞いたけど父親はいないの。」
「えぇ、ご縁がなくて。」
「それじゃ一叶ちゃんのパパになってもいいお相手を探さないとね。」
楽しそうにそう言うお祖母様に慌てる。
絶対、明日にはお見合い話の1つや2つ…お祖母様なら10は持って来そうだ。
翌朝、お祖父様、お祖母様と朝食を食べていると早速、お祖母様が今日の予定を決めて来た。
「今日は、ね。香子ちゃんに懐かしい人を会わせようと思うの。香子ちゃんが幼稚園の頃、よく遊んだお兄ちゃん、かっちゃんの事、覚えているかしら。彼に電話したら香子ちゃんに会いたいって言うから。10時にお越しくださいって約束しちゃったわ。」
「お、お祖母様…覚えてはいるけど。」
「とりあえずお見合いじゃなくて、気軽に幼馴染と再会っていいでしょう?」
すっかり乙女な顔で楽しそうにしているお祖母様に断ることも出来ず、まぁただの懐かしいお兄ちゃんに会うと思う事にした。
「なんだ?お見合いするのか?」
お祖父様は、聞いていなかったらしく話についていけてない。
「そうよー。香子ちゃんと一叶ちゃんを任せられる人を探さないとね。」
「一叶の事は、言ってあるのか?」
「いいえ。今回は幼馴染のお兄ちゃんとの再会から盛り上がって欲しいから、言ってないわよ。」
「それなら、子どもがいてもいいか聞いて、かずまくんとの話も再考してもらうか。」
「あぁ、あなたの友人のお孫さんとか言う話?」
「そう言えば真知子には、紹介したことがなかったな。笠松かずまくんと言って笠松久弥の孫なんだ。」
「あら?琴子の娘は、笠松に嫁いだのよ。」