お嬢様は恋したい!
「香子ちゃん、かっちゃんと会っていたの?」
私たちの様子を見て、お祖母様が口を挟んだ。
「あの…真知子さん。お話があるのでご当主様も呼んでいただけますか。」
「はい、はい。ちょっと待っていてね。」
お祖母様が部屋から出ていくと一誠さんが、私を一叶ごと抱きしめてくれた。
「一誠さん?」
「改めて香子との縁談を申し込むから。」
「一度こちらから断っている私を笠松の家で受け入れられないでしょう。」
「一叶は俺の子なんだろ。認めさせるよ。」
「一叶のため?」
「香子が欲しいからに決まってんだろ。小学生の頃からかわいくて自分のものにしたかった女の子が、その立場じゃなく現れても惚れたんだぞ。だから一生、俺の側にいろよ。」
「一誠さん…」
「だあ。」
ロマンチックな雰囲気だったのが、間に挟まれた一叶が一誠さんの顔をペチペチ叩き始めたせいで、笑ってしまった。
待っているとなぜかお祖父様だけでなく、お父様とお母様までやって来た。
「一誠くん。話とは?」
お父様が言うと一誠さんは、座布団を外し手をついた。
「お呼び立てして申し訳ありません。香子さんとの結婚を皆様に認めていただきたいのです。」
「一誠くん、君が香子のことを昔から大切に思ってくれていたのは分かったが、香子には子どもがいる。それを知ってもかい?」
「その事なんですが…香子からさっき子どもがいる事を聞きまして、分かったのですが…お父さん、すみません。一叶は私の子です。」
私たちの様子を見て、お祖母様が口を挟んだ。
「あの…真知子さん。お話があるのでご当主様も呼んでいただけますか。」
「はい、はい。ちょっと待っていてね。」
お祖母様が部屋から出ていくと一誠さんが、私を一叶ごと抱きしめてくれた。
「一誠さん?」
「改めて香子との縁談を申し込むから。」
「一度こちらから断っている私を笠松の家で受け入れられないでしょう。」
「一叶は俺の子なんだろ。認めさせるよ。」
「一叶のため?」
「香子が欲しいからに決まってんだろ。小学生の頃からかわいくて自分のものにしたかった女の子が、その立場じゃなく現れても惚れたんだぞ。だから一生、俺の側にいろよ。」
「一誠さん…」
「だあ。」
ロマンチックな雰囲気だったのが、間に挟まれた一叶が一誠さんの顔をペチペチ叩き始めたせいで、笑ってしまった。
待っているとなぜかお祖父様だけでなく、お父様とお母様までやって来た。
「一誠くん。話とは?」
お父様が言うと一誠さんは、座布団を外し手をついた。
「お呼び立てして申し訳ありません。香子さんとの結婚を皆様に認めていただきたいのです。」
「一誠くん、君が香子のことを昔から大切に思ってくれていたのは分かったが、香子には子どもがいる。それを知ってもかい?」
「その事なんですが…香子からさっき子どもがいる事を聞きまして、分かったのですが…お父さん、すみません。一叶は私の子です。」