人生の相棒～運命の人は突然に現れる～

ミルクティーを選ぶと、マグカップの中に粉末のそれを注いだ。

お湯を入れると、トーストが焼きあがった。

「アチチ、アチチ…」

焼きたてのトーストをかじりながら、テレビをつけた。

我ながら行儀が悪いな…。

だけども、朝から洗い物を増やしたくないし…と、自分に言い訳をしながらソファーに腰を下ろすとミルクティーを口に含んだ。

「１２月１９日に行われる『漫才グランプリ』の出場者９組が発表されました」

テレビの中のアナウンサーがニュースを読みあげた。

「そうか、もうそんな季節か…」

毎年年末に行われている若手漫才師による漫才日本一を決定するその大会に、私は呟いた。

「今年はこの９組のコンビが決勝に進出しました」

へえ、今年は誰が出ることになったんだろう。

ミルクティーを口にしながら、私はテレビ画面を見つめた。