人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
「ごめん、籍を入れようって言う矢先にこんなことになっちゃって…」

申し訳ないと言うように謝ってきた孝太に、
「わ、私は大丈夫だけど…」

私はそう返事をすることしかできなかった。

「孝太は、大丈夫なの…?」

仕事も大変なのに、プライベートでも大変なことに巻き込まれてしまった彼が心配で…もっと他に言うことがあるはずなのに、私はそう声をかけることしかできなかった。

「俺は大丈夫、心配してくれてありがとう」

「うん…」

「また何かあったら電話するから」

「孝太も、休める時はちゃんと休んでね?」

「うん、ありがとう。

それじゃあ、おやすみ」

「おやすみなさい…」

そう言いあって孝太の電話が切れたのを確認すると、私も電話を切ったのだった。
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