人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
「亜月、大丈夫?」

スマートフォンを耳から離したら、それまで様子を見ていた絹子さんに声をかけられた。

「あー、うん…」

返事をしたら、
「何かあったの?」
と、絹子さんが聞いてきた。

「あった、みたい…」

「みたいって…」

絹子さんに支えられるようにリビングに行くと、ソファーに腰を下ろした。

「グレープフルーツジュース…って、もう歯磨きしちゃったんだっけ?」

「また歯磨きすればいいから、それちょうだい」

もう定番になってしまったグレープフルーツジュースを絹子さんから受け取ると、それを口に含んだ。

「それで、何があったの?」

そう聞いてきた絹子さんに、私は孝太の身に起こったことを全て話した。
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